海外で飛行機欠航!/海外旅行保険の使い方【ボスニア・ヘルツェゴビナ⑤】
≪2014年冬 ボスニア・ヘルツェゴビナの記事です≫
ボスニア最終日の朝
↑ 宿の朝ごはんのクレープ
サラエボのハルバットゲストハウスは立地もサービスも満点でオススメできる宿です。
今日は朝から大雪
クロアチアのドゥブロブニクで知り合い、ここまで行動を共にしてきた韓国人のソンくんともここでお別れ。
彼はもう少しサラエボに滞在し、その後はセルビアと残りのバルカン半島を旅する予定。
私はこれからクロアチアの首都ザグレブへ移動し、帰路につきます。
途中ケンカもしましたが、ソンくんと一緒だったおかげで冒険ができたし、楽しい思い出がたくさんできました。
宿にタクシーを呼んでもらい、サラエボ空港に向かいます。
最初は不愛想に見えたタクシーのおじいちゃん。
私が車窓の写真を撮りまくっている姿を見てか、「ここはボスニアTV局だよ、戦争で爆破されたところ」とか、街の様子をたどたどしい英語で一生懸命伝えてくれました。
そしてやはり、あの戦争は一部の政治家が勝手に始めた戦争だった、おじいちゃんの奥さんも別の民族出身だけど、昔から仲良く暮らしてきたのに・・・と。
空港に到着。支払いをして、重いスーツケースを降ろしてもらいました。
「この国の人たちがこれからずっと平和で幸せに暮らせるように願っています」と伝えると、人のよさそうな顔でにっこり笑ってくれました。
無事チェックイン、出国、セキュリティをくぐり、お茶を飲みながらこれまでの写真を見返したり、旅日記を書いたりとくつろいでいました。
先発の便が大雪で遅延している様子を横目で眺めながら、普通に飛んでいる便もあるし、まぁ大丈夫だろうなんて思っていたのですが。
↓ この時はまだ平和な感じ
2度目の遅延アナウンスあたりから、なんだか雲行きが怪しくなってきました。
遅延する便が増えるにつれ、搭乗を待つ乗客で待合室がわさわさ混み合ってきました。
スマホの充電も心もとなくなってきたのであたりを見回していたら、コンセントに群がっていた地元の方っぽい若者たちが快く譲ってくれました。
そして、遅延に遅延を重ねた結果、最も恐れていた事態に‥‥
ザグレブ行き、欠航です。
他の便も続々欠航が決まり、どこかのエアラインのCAたちが「cancelled」の電光表示の前でにっこにこで記念撮影してる。
あんたら、日本ならクレームものだよ
新千歳(札幌)だったらそもそもこの程度の雪で欠航しないし・・・・
今晩から2泊を予定していたザグレブの宿に連絡を入れながら、パスポートの出国取消しをし、スーツケースを受け取って、便の振り替えをするためクロアチア航空のカウンターの長ーーい列に並び、ようやっと順番が回ってきて、ヘロヘロになりながらなんとか明日の夕方の便に振替処理をしました。
スーツケースをひきずりながら空港から出ると、もう日もとっぷり暮れていました。これからどうしよう・・・と肩を落としていると、とある大型ホテルのシャトルが停まっているのが目に入りました。駆け寄って聞くと、どうやら欠航に合わせ無料宿泊ができるという。すでにぎゅうぎゅうだったところ、交渉して無理やり乗せてもらうことに。
ホテルに到着。先着のお客さんでロビーがごったがえしています。フロントで事情を話し、チェックインを試みます。
レセプション「え?クロアチア航空?クロアチア航空のことは何も聞いてないよ。クロアチア航空のカウンターに行って聞いてきたら?」
どうやら無料宿泊は他の大手航空会社のサービスで、クロアチア航空は対応していないと。
外はもう真っ暗。重いスーツケース引きずってようやくここまで来た挙句、空港に戻ってまたさっきの長ーーい列に並べと???
冗談じゃない。
小憎らしいレセプションの男は、空室はあるので泊まるなら€50だという。
こんな安っぽくて古臭い田舎の団体客向けホテルに€50か・・・・しかし背に腹は代えられないし・・・・なんて思いを巡らせていた時、思い出したのです。
海外旅行保険の存在を!
↑ クロアチア航空の欠航証明書(certificate of flight cancellation)
翌日に空港のカウンターに行って発行してもらいました。
今回の旅行では海外旅行保険オプションの「航空機遅延費用(+50円くらい)」をたまたま付けていました。
帰国後、保険会社に電話して事情を説明し、送られてくる申請書類に記入し、欠航証明書やレシートを添付して送り返すと、審査の後、指定口座にお金を振り込んでくれます。
この時も、宿泊費のみならずこの日の食事代からザグレブの宿に連絡をした通話料金まで全額補償してもらえました。
ちなみに携帯料金は少し面倒なのですが、何度か国際通話して結構な金額になってしまったので、請求することにしました。キャリアに「通話記録」というのを発行してもらい、保険の申請書類に添付しました。
この他、スーツケースが壊れたときも、旅行帰りにインフルエンザになったときも問題なく補償してもらったので、かけておいて安心の海外旅行保険です。
自分は経験ありませんが、旅先で怪我したり、物を盗まれたり、何が起こるか分かりませんからね。
(海外旅行保険はいつも損保ジャパンを利用しています)
↑ 晩御飯はホテルのレストランでパスタ
さて、そこからは大船に乗った気分で€50払って宿泊を決め、ホテルで晩ご飯にありつき、明日はちゃんと飛びますように・・とお祈りしながら眠りにつきました。
翌朝
ホテル周辺を散策しています。
↑ 花火?
↑ 真ん中の「ポケット」は絶対アウトなやつ
思いのほか楽しくて満喫しました。観光地とは違ったサラエボ一般市民の生活が垣間見れて得した気分。
↑ 定刻15:30が18:45に
その日も3時間以上の原因不明の遅延はあったものの、ザグレブに無事到着。
予定していたザグレブでの時間は大幅に削られてしまったわけですが、それでも骨の髄まで楽しみ尽くしますよ~
転んでもタダでは起きないのがモットーですので!
(次回、ザグレブ編に続く)
↓ ボスニアのまとめ動画、あります。
↓ 他にもボスニアの記事、あります。