残業しない国になるために必要なこと
ワークライフバランスの国~フィンランド②
≪2019年秋 フィンランドの記事です≫
リアル世界の車窓からで夜行列車でヘルシンキに着いた続きです。
↑ ヘルシンキの鉄道駅
↑ ヘルシンキ中心部の街角
道行く人たちを見た感想は、
「みんな偏差値と年収高そう」です。
軒並み医学生とか弁護士に見える。
↑ 物価はモスクワの3倍くらいの肌感覚。一気に貧しくなった気分です。
実際、みんな礼儀正しくて、綺麗な英語を話すし、
なんといってもアジア人蔑視を一切感じさせない雰囲気の良さ。
北欧の基本教育に「差別しちゃだめよ」というのがあって、
きちんと国民に根付いているようです。
路面電車はアプリで支払いして乗るシステムで、
改札にあたるものはなく、ランダムでチェックがあるのみ(罰金制)。
改札の設置管理コストと未払いリスクを天秤にかけて、
トータルでペイしてるってことですよね。
改札の機械のメンテナンスも不要ですし。
なんにしても、街のシステムが整然としてるというか、
成熟している国なんだなぁと感じました。
となると、そりゃあ
仕事きっちり8時間で終わらせるって話ですよ。
↑ 名物のニシン
フィンランドは、国民の幸福度が世界No.1と言われています。
朝8時頃から働き始めて、16時過ぎには仕事を終えて、
家族揃って夕食を食べ、映画を楽しむ
↑ イクラとクリームチーズのオープンサンド。カフェラテも美味しい。
単純に日本の長時間労働を否定するつもりはないんです。
それに見合った「対価」として、
お互いがそのサービスレベルを享受している。
問題は、そのサービスレベルが本当に必要か?っていう話。
↑ インドネシアのバリ島では、お釣りの代わりにキャンディが返ってくる
例えば、インドネシアのキャンディの包みは、
ウラとオモテの 柄が合わないくらい糊付けがズレている。
また別の国、チュニジア人ガイドの友人曰く、
「日本人は、ホテルの部屋にランプが3つあって、
そのうち1つでも球切れしていたら、クレームをつける。
3つのうち2つも点けば、別に困らないのに」
↑ チュニジアのシディブサイド
著しく低いと言われる日本の労働生産性を改善するためには、
物事の本質を捉える必要があると思っている。
キャンディは包まれていればいいし、
ホテルの部屋はまぁまぁ暗くなければいい。
日本に戻って、お店でキンキンに冷えたお水が黙っていても出てきたり、
ファミレスのお姉さんが機敏でにこやかだったりするのを見る度、
日本人はお互いがお互いを甘やかしすぎ
なんじゃないかと感じる次第でございます。