ドSのロシア美女に出会った話
いざなわれて~ロシア④
≪2019年秋 ロシアの記事です≫
ロシアは、英語が通じない。
今時どこに行っても、首都や観光地では多少通じるものなのだけれど。
↑ セルギエフ・ポサドのロシア正教会
モスクワの街角のとあるお店でピロシキを買った。
ガラスケースに英語の札とともに並ぶピロシキを指さしながら、
「その牛肉とポテトのピロシキを下さい」と言ったつもりだった。
↑ ロシア美女(※写真はイメージです)
ガラスケースの向こうにいるシャラポワ似のブロンド美女は、
ただこちらを見下ろしながら鼻で笑う。
聞こえなかったのかな、と思い、もう一度。
がしかし、同じことだ。
そんなことを数回。やっとブロンドがそのピロシキに手を伸ばし
溜息交じりにお会計を始める。
↑ ヴェルニサージュ市場入口
もちろん、これまでもアジア人蔑視には何度か遭ったことがある。
それでも、ここロシアでは、また違う種類の「何か」を感じた。
↑ ロシア現代史博物館には生々しい展示が
この国は、今なおビザのハードルは高く、
どこからでも気軽に来られる場所ではなさそうだ。
西ヨーロッパ諸国と遜色ない美しい街並みの裏に
彼らが必死で隠そうとする旧ソ連の面影が見え隠れした。
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英語が通じないながらも、スマホの通訳アプリを駆使して
一生懸命伝えようとしてくれたホテルのおじさん
郊外で道に迷って困っていた時、一緒になって目的地を探してくれたお兄さん
博物館で夢中になっていたら、傍らで微笑ましそうな表情で
アイコンタクトしてくれたおばさん
↑ ロシアのペッパー君
人間同士の心のふれあいには、国も言葉もきっとない。
それなのに、いつの時代になっても、
世界が仲良くできないのはなぜなんだろう。